シャム猫の拓

僕は今、暖かいお部屋にいる。
そして愛情をいっぱいもらってるんだ。

でも、僕の心はチクチクする・・・ときどき苦しくなる。
ご主人様は兄~ちゃんと一緒に僕をセンタ-というところに連れて行った。最初はお出かけだとおもって、
兄~ちゃんとウキウキしたんだ。
でも、違った。
灰色の冷たいへや。
寒くて、寒くて、身体がぶるぶる。冷たい床から壁から寒さがひしひしと這い上がってくる。
それでも、ご主人さまがお迎えに来てくれると信じてがんばったんだよ。
夜のくるのがとても怖かった!寒くて寒くてどうにもならなかった・・・・
兄~ちゃんは僕に、 ”に~ちゃんにくっつけ。身体を温めあうんだ” って
僕にピッタリ寄り添ってくれた。
二人でぶるぶるぶる。
それでも、兄~ちゃんにくっついてるところは温かだったよ。
兄~ちゃんはだんだん言葉少なくなってきたんだ・・・
そして、弱っていった・・・・

「ごめんな・・お前は生きろ!」
いやだ!!
僕は、なんどもご主人様を呼んだ。
兄~ちゃんが苦しんでる!
でも、僕の声は届かない。
誰でもいい!!
はやく!
だれか~~~~~!!だれか!兄~ちゃんをたすけて!
***
拓という名前は、生きる道を必死で拓いたシャム君を称えた名前です。
拓の存在は最初、知りませんでした。
センタ-HPの保護蘭に載っていた亡くなったシャム君の、警戒しているような諦めきったような、さみしい表情に
心が揺さぶられ、速攻、引き取りの電話をした。
お迎え前日に、「シャムが死んだ」との連絡がはいりました。
その時に、もう一匹、シャムがいる、と。
誰かが持ち込んだ猫。おそらく一緒に飼われていたのでしょう・・・・
書き出しの文面は、引き出したその晩、おか~さんを苦しめた妄想。
でも、大きく外れてはいないんじゃないか・・そんな気がしています。
あと、少し。
あとちょっと早ければ2匹は一緒に温かなお部屋に居られたかもしれないな・・・
早く引き出して病院に直行したかった。
今、拓は一時預かり様のところで、ぬくぬくとしています。


ビビリな面はあるけれど、とても人懐っこく抱っこがすき。
とにかく、幸せになって欲しい。
しあわせなお家に繋ぐことができた時、おか~さんの心も安らぐのかな?
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