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判断の重さ

我が家の保護犬は、お年寄りや病気の子が多いです。
保健所で病気の子を見つければ、”はやく病院へ!”と思いますし、年寄りを見れば”こんなにヨボヨボで・・・これでは誰も手を挙げてくれないよね。一緒に我が家へ来るか?”となります。

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この子は、平成25年9月に保健所から連れて来ました。当時の推定年齢は10歳。
保健所のHPに掲載されていた写真はほんとに「ばぁ~ちゃん」という感じでした。覇気のない瞳。なにもかも諦めてしまったかのように、ひっそりとした雰囲気が漂っていました。

ひっそりとした感じだったのは病気だったからなんですね。
ほどなくして、おしりから腫瘍が飛び出し、緊急手術を受けました。退院してからというもの全くの別犬に。
近づけば唸る。さわろうとするものなら牙をむく。
とても痛そう。いつもグッタリしていて。とても見ていられませんでした。元の甘えん坊にもどるまでに1ヶ月近くかかった記憶があります。

そして、3年前にぽちっと小さな、小さなしこりがに乳腺に見つかりました。推定年齢を考えると寿命が先か、病気の進行が先か・・・迷いました。
でも、前回の術後の様子を見て、このまま手術はせずに見守ろうと決めました。齢をとっているのだものきっと病気の進行は遅いはず。

しかし、病気の進行は想定外の早さで小さな身体を蝕んでいきました。
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決断をしたはずなのに、心はいつでも揺れています。
初めて夜中に遠吠えのような低い鳴き声を聞いた時には、”あぁ・・・私は判断を誤ったのか!?”と固まりました。
息をつめて様子を見守りましたが、しばらくすると落ち着き、いつものようにいびきをかいて寝始めました。

病院から痛み止め薬を処方して頂きましたが、私の心は落ちるばかり・・・
私の決断は甘かったのだろか?あの時無理にでも手術をさせるべきだったのだろうか?
いや、私は決断をしたのだ。手術はせずに見守る、と。

すでに転移が認められています。
肺・膀胱。でも、もぅ手術はできません。年齢的に麻酔が”危険な物”になってしまいました。

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寝るときには必ず私のベットに上がってきます。
わたしの傍で少しでも心が 安らぐのなら・・・とおもいベットから降ろすことはしていません。
それに一緒に寝ていれば、何かあれば直ぐに起きる事ができます。

ひょっとしたらお別れは近いのかな?
なるべく一緒にいようとおもいます。それで安心してくれるのならば、とても嬉しいのですが・・・・

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わたしの決断が正しいかどうか、今でもわかりません。でも心がユラユラ揺れてしまえば、私だけではなく皆が不安に陥ります。
私は、どんなことがあっても冷静でいなくてはいけないのだと思っています。
ならば、犬や猫達のまえではドッカと腰を据えて笑っていよう。
もしも、の時は取り乱さず静かに見送りたい。

どうか、この子にひまわりのような満面の笑みがまたみられますように・・・・・



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プロフィール

ここちゃんママ

Author:ここちゃんママ
東日本大震災を機に、
保健所や愛護センタ-に収容されている犬猫に里親様を見つける活動を行っており、9年間で繋いだ命は400匹を超えます。
現在、犬は老犬を中心に、猫は若い子中心の生活をしています。
老犬を助けたい!と思って引き取るも、穏やかで達観した老犬達に逆に生きる力をもらっているという、摩訶不思議!
毎日、慌ただしいながらも生命力あふれる生活をしております。

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