秋田犬の”そら”

この写真でおわかりいただけるでしょうか?
骨皮なんです。肉がついていないんです!
昨年の6月に収容された秋田犬。わたしは、”ゆりちゃん”と同じ飼い主と思っています。”保存協会崩壊現場から”
といわれてましたので。
この子が収容されたとき、担当者さんはあまりの状態の悪さに息をのんだそうです。
横たわったまま動けない。
骨が浮き出て、体中に皮膚病が広がり毛は抜け落ち、もぅ助からないんじゃないかって。
話を聞いて、これは大変!と時間をつくっては、鍋をもって収容所に行きました。
鍋の中味はおじや。秋田犬におじやってどうなの?って思いましたが、魚や肉をたくさん入れて、柔らかく煮ました。
幸い、食べてくれましたので、口に入る物ならなんでも!
”それ、食べろ~、うまいか?どうだ?」とあれやこれやと作りました。
担当者さんも、ボランティアで診察をしてくださる獣医さんも、一生懸命に世話をし治療をしてくださいました。
むろん、「しっぽちゃんのおうち」で引き取る意志を伝えました。
「あと1週間、遅かったら死んでいたよね・・・」担当者さんの言葉です。

名前は”そら”。担当者さんがつけて下さいました!
「じゅんこさんが、先に引き取った秋田犬に、”大地””海”とつけてくれたから、今度は”空”かな」って(^∇^)ノ
愛を感じます。嬉しい。
そして、そらは徐々に回復して、こんな素敵な笑顔もみせるようになりました。

性格は、ピカいち。
とても、優しい子。おじやを他の犬に横取りされても、”ぼく・・・あとでいいよ、先に食べて”という感じの子でした。
黙って引き下がり、他の子が食べるのをじっと見ています。
私達にも懐いてくれ、ほんとうに可愛いい子でした。

今、そら君は栃木県におります。
おとうさん、おかあさん、小学生低学年のぼくちゃんと一緒に。
子供がお一人しか持てないご夫婦がぼくちゃんにお話をしたところ、
「大きな犬が欲しい。犬がいれば僕、一人っ子でもいいよ」
たくさんいる犬の中から、たった1頭そら君を選んだのは、ぼくちゃんでした。
いま、そら君とぼくちゃんはいつでも一緒のようです(´∀`*)
お散歩も早起きしておとうさんと一緒に行くそうです。おかあさんからは息子とおもい大事にしますと言ってくださいました。
譲渡から、1年ちょっと経ちましたが、皮膚病もようやく治まり毛も生え揃い、体重も増えたそうです。
保健所の子を引き取るときに、いつも、いつも、いつも、思うのです。
どうして最後まで面倒を見られなかったのだろう。
この子が何をしたっていうのか。と。
命を粗末に扱っていい、という理由なんてある筈はないのだ。
どうか、最後まで世話のできない人間は生き物に手を出さないでほしい。
犬だって猫だって、痛みを感じるし、寂しさ、恐怖、苦しさ、人間と同じように感じるのだから・・・・


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